三里塚記念公園の敷地内に、三里塚防空壕があります。昭和16年12月、旧日本軍がアメリカ合衆国のハワイ真珠湾を奇襲し太平洋戦争が勃発した月に、昭和天皇が皇太子(今上天皇)のために造らせた防空壕「御文庫(おぶんこ)」です。長くこの防空壕は閉鎖されていましたが、平成23年4月から公開されました。三里塚御料牧場記念館の係員に鍵を開けてもらって中に入りました。階段を下りると右側に部屋があり、まっすぐ方面は通行止めになっていました。右に折れているのは爆風を避けるためとのことで、まっすぐ方面は爆風の通り道とのこと。前室のドアは歴史の重みを感じさせる錆が付着していました。前部屋の天井は「かまぼこ型」で、コンクリートの材質は昭和16年当時で30階建てビルにも使える材質だったそうです。向こう側に通り抜けると入ったときは別の出口に抜ける階段があり、外が眩しく見えました。