dr100の一の宮・百寺巡礼・続百名城旅日記

百名城、百名橋、百名建築、百名公園、桜の名所百選、東京23区内一丁目一番地などを訪問しました。一の宮、百寺巡礼、続百名城も完訪。発祥の地、見学施設(博物館、記念館など)、寺社仏閣の御朱印もやっています。皆様のコメントが励みになりますので、よろしくお願いいたします。

番外エッセー その2

今月は調子に乗って写真をどんどんアップしてしまったので「はてなブログ」の容量がいっぱいになって、これ以上写真がアップできなくなってしまいました。文章ならアップできるので、いつもの旅行記ではなく、地元の医師会雑誌に掲載していただいている「Dr100の旅のあれこれ」というエッセーの転載を月末までの数日間続けますのでよろしくお願い致します。

Dr100の旅のあれこれ Vol.2                
<飛行機事情、etc・・・>
 以前は飛行機といえば特別な乗り物でしたが、今では気軽に安く乗れる移動の選択肢になりました。昔はニュース、新聞等で飛行機の値段を鉄道と比較するとき、引き合いに出されるのはグリーン車でしたが、現在の報道機関でグリーン車を比較対象とすることは、まず見かけなくなりました。これは、飛行機による移動がポピュラーになってきた証拠だと思います。たとえば2月16日土曜日の午後、東京から福岡に行くとしてこの文章を書いている12月中旬の時点で、新幹線普通車指定席21210円、全日空の正規料金は36870円とやはり飛行機の方が高いのですが、今のご時世で飛行機に正規料金で乗る人はほとんどいないでしょう。早く購入すると各種の割引が適応され、全日空の旅割55で11970円、スカイマークのフリー10で10000円、LCC(ローコストキャリア)のジェットスターにいたっては成田発ですが正規料金が5090円です。※※を起点に考えると羽田よりも成田のアクセスの方がむしろ便利です。もちろん安い飛行機の空を飛ぶ速度が遅いということはありませんから、新幹線の4分の1の値段で所要時間も大幅に早く到着できるのです。しかも福岡空港は福岡市の中心駅博多まで地下鉄で2駅、5分という立地の良さです。話は少し横にそれますが、博多はあれほどの大都市なのに超高層ビルがないのは、福岡空港が都心に近すぎて、飛行機の離着陸に支障をきたす超高層ビルを法規上建築できないのです。そんなこんなで東京から福岡に移動する人の中で空路を利用する人は93パーセント、言い換えれば新幹線に乗りとおす人は7%になっています。2005年度の数字なので今ではもっと差が開いているでしょう。飛行機の予約は原則的には2か月前からですが、ここ数年はJALANAで先行発売というのをやっており、たとえば11月1日に翌年の1月1日から3月31日までの予約が一斉に始まります。3か月分の予約が同時発売なのですから、予約開始時間にはインターネットのアクセスが集中してつながりにくくなり、やっとつながったときにはお目当ての便が売り切れていたりします。そんな試練を乗り越えてやっと接続に成功し、ネット予約の開始です。区間、搭乗日、便の指定をし、その便で一番安い設定のチケット(正規チケットが一番高く、搭乗55日前までに購入のチケットが一番安い)のボタンをクリックして一応予約はゲットなのですが、便によっては座席が選べます。自分的に一番好きなのは翼の上付近にある非常口の座席です。そこだけ前の座席との間隔がほか席より広くなっているので、つまり足元が楽なのです。そのかわり非常口を使う状況(!)になったときは脱出のお手伝いをする義務を負っており、搭乗時スチュワーデスさんがその旨、確認しに来ます。予約が完了したら決済は近くのコンビニエンスストアで完了し、出発の日を待ちます。ついこの間まで、飛行機の切符といえば旅行会社に行ってカウンター越しにパソコンのキーボードをたたくのを眺めていましたが、今では自分でパソコンをたたいて予約する時代なのです。旅行会社まで足を運ぶ必要がなく、取りはぐれた切符でも気が向いたときに何回でもトライで来てキャンセルをゲットする可能性があります。旅行会社のカウンターは銀行と同じように来店時に順番の紙を引いて、電光掲示板で自分の番が来たらカウンターの椅子に座るのですが、<はた>で見ているとあれほど効率の悪い商売はないと思います。特に中高年の女性が自分の前だといつまで待っても順番が回ってこないような気がします。JRの、みどりの窓口なら何月何日の何時発の列車の指定席等、客の要求ははっきりしていますが、旅行会社のカウンターの客はファジーな要求の人が多く、小一時間相談した揚句、何も決まらずに終わることもあります。ファジーな要求、長い割に要領を得ない話に嫌な顔を見せずに対応している係員を見ると、わが身の診療、接遇もかくあるべしと頭が下がる思いです。だいぶ話が脇道にそれました。
出発日。※※から羽田空港に鉄道で行こうとすれば浜松町からモノレールに乗るか品川から京浜急行に乗るかですが、所要時間はモノレールの方が10分ほど早いですが運賃は京浜急行の方が70円ほど安く済みます。当院の診療時間は土曜日は12時で受付終了なのですが、御存じのように12時ギリギリに新患がくれば当然12時には終われません。整形なのでレントゲンもあり、終わるのは12時30分ごろになります。急げばもう少し早く終われそうな気もしますが、先輩から「見落とす可能性のある患者は、診察時間の終了ギリギリで、気が急いている時にやってくるものだ」というジンクスを聞いており、確かにそんな気がするので意識してじっくり腰を落として診察します。私の家(クリニック)から※※駅までは徒歩6〜7分なので、午後1時過ぎの列車ならば乗れるだろうとの計算で羽田発の飛行機の時間を設定して旅行の計画を立てます。※※から羽田まで乗り継ぎが良くても1時間20分ぐらいかかりますから、チックイン、保安検査所通過の時間を考えると乗れる飛行機は早くても3時以降ということになります。羽田駅に着いたら通りなれた道をまっすぐにチェックインカウンターに直行します。ときどき、乗り遅れそうな人が大きなスーツケースを勢いよく転がして脇を通り過ぎてゆくので突き飛ばされないように注意が必要です。チェックインカウンターに到着したら、自動チェックイン機に、飛行機会社の発行したカードを挿入してチェックイン手続きをします。その時、画面で座席が選べるので、自宅のパソコンでは埋まっていた非常口前の足元の広い座席をゲットできることもあります。ボーディングパスを手にしたら、いよいよ保安検査場の通過です。
 ありゃりゃ、写真を載せようと思ったのですが筆が止まらなくなって、とりとめのない話で予定の紙数を埋めてしまいました。とりあえず「Dr100の旅のあれこれ Vol.2」の筆じまいとさせていただきます。また、医師会誌の薄い号のときにお会いいたしましょう。                       (つづく)