「菅沼天虎の紙屑談義」より引用
宇土8:17→三角線525D→8:55三角(宇城市)
天草への入り口、三角(みすみ)半島に位置する宇城(うき)市は、三角線の終点三角駅にて訪問です。この駅に最初に来たのは昭和50年、中学2年生で初めて友人との二人旅です。その年に博多まで開通した新幹線に東京から博多まで乗りとおし、博多から特急有明、熊本で乗り換えてこの三角駅に来ました。三角駅舎はその当時と全く様変わりして今風になっています。ここから船で島原にわたり、島原鉄道で諫早、諫早からは今はなき夜行各駅停車「ながさき」のB寝台に乗りました。当時のみどりの窓口で寝台券を購入すると下の写真のような端に穴のあいた帳票で発券されました。印刷するピピピッ、ピピピッ、という音が、今でも耳の奥に残っている感じです。購入した切符の匂いを嗅いでみると紙とインクの混じった特有の香りがほんのりとして、旅情を感じたものです。