dr100の一の宮・百寺巡礼・続百名城旅日記

百名城、百名橋、百名建築、百名公園、桜の名所百選、東京23区内一丁目一番地などを訪問しました。一の宮、百寺巡礼、続百名城も完訪。発祥の地、見学施設(博物館、記念館など)、寺社仏閣の御朱印もやっています。皆様のコメントが励みになりますので、よろしくお願いいたします。

南アルプス市/山梨県(双田橋南交差点) 2011/3/20

写真1
地図1
写真2 wikipedia北岳」より
塩崎駅→徒歩→双田橋南交差点(南アルプス市)
 南アルプス市山梨県で唯一鉄道の通じていない市です。最寄駅は中央本線だと塩崎駅なのですが、バスは甲府駅または韮崎駅からしか通じていなく、もう終バスも出た後なので、塩崎駅から歩くしかありません。小雨のぱらつく中、釜無川の長い橋を渡って25分ほどかけて双田橋南交差点に到着し、写真としました(写真1)。南アルプス市という名称は、一般公募の結果で2002年に決定されたものですが、この公募は県外在住者の投票も可能であり、住民の民意を正確に反映したものとは言い難いものでした。そのため、当時から住民投票を求める声が高かったのですが、合併協議会は公募結果を重視する姿勢を崩さなかったので、住民不在かつ不透明な市名の決定過程に不満を抱く市民はいまだに少なくありません。また、市の名前にカタカナを使用しているのは、コザ市(現・沖縄市)、篠ノ井市(現・長野市)に続いて3番目です。市内には日本第2の高峰(火山以外では日本最高峰)北岳がありますが、私が大学生の時に登った時は3192メートルだったはずですが、今は3193メートルになっています(写真2)。2004年に国土地理院の調査で、従来の三等三角点「白根岳」の南南西約28mの岩盤上で約80cm高い地点が確認され、三角点が設置された明治37年以来102年ぶりに標高が改訂されたからだそうです。年間何千人(何万人?)も登る山頂からたった28メートルしか離れていないのに100年以上再確認してもらえなかった地点があったのはなんだか不思議な気がします。100年以上前に『ここを山頂にしよう』と定めた時に、たった28メートル離れたところに1メートル近く高い場所があればその時に気がつきそうなものです。