美術モデルHiroブログより引用
埼玉県との境に位置する清瀬市は、日本でも多くの結核療養所が集中して建てられている「結核の街」でした。東京府立清瀬病院を皮切りに、公営・民営の結核療養所が集まり、最終的には15の療養所を数えました(東京府立清瀬病院、慈生会ベトレヘムの園、救世軍清心療養園、傷痍軍人東京療養所、上宮教会清瀬療園、信愛報恩会信愛病院、清瀬浴風園、清瀬保養院、東京都職員清瀬療養所、結核研究所附属療養所、清瀬小児結核保養所、生光会清瀬療養所、薫風園付属病院、織本病院、竹丘病院)。これらの療養所は、今は結核専門ではありません。結核の治療法が変わり、結核が「薬を飲めば治る病」になって、療養所は役目を終えたといえます。しかし、あるものは廃院となり、あるものは一般病院となりました。こうした経緯から清瀬市は人口6万7千人に対して病床数が2600床あり、人口に対する病床数は東京で2位、全国でも11位になっています。結核研究所附属療養所は、｢となりのトトロ｣でサツキとメイのお母さんが入院していた｢七国山病院」のモデルだと言われています。
