夜行バスでなかなか寝付かれないとき、さっき腕時計を見てから「もう1時間ぐらいたったろう」と思ってもう一度時計を見ると、まだ20分ぐらいしかたっていなく、愕然とすることがあります。このように、自分の感覚よりも実際の時間の経過がずいぶん遅く感じる現象を逆浦島現象といいます。竜宮城の数日間が、地上では数十年だった浦島太郎の逆であることから発生した名称です。体調が万全でないときに乗る夜行バスでしばしばおこりますが、中学生の時、授業中に腹痛に襲われた時の教室の壁時計の進みの遅さ(=逆浦島現象)は、今でも夢に出てくるときがあります。