伊良湖港930→伊勢湾フェリー→1025鳥羽港
伊良湖岬からフェリー乗り場へ戻り、伊勢湾フェリー鳥羽行きに乗ります。乗り場の少し手前に椰子の実が陳列されていました。もちろん島崎藤村が「名も知らぬ遠き島より」と呼んだ椰子の実が目の前にあるわけではなく、平成13年6月24日に愛知県蒲郡市が沖縄県石垣市から目印付きで投流した椰子の実が同年8月3日に伊良湖岬のある渥美半島に漂着したものです。もっとも「椰子の実」の詩は1898年の夏、1ヶ月半ほど伊良湖岬に滞在した柳田國男が浜に流れ着いた椰子の実の話を藤村に語り、藤村がその話を元に創作したもので、島崎藤村が椰子の実を見たわけではないそうです。出航後に振りかえると、防波堤の向こう側に伊良湖岬が見えました。