東九オーシャンフェリー一日目
陸地がだんだん遠ざかってゆきます。甲板からもう一度巨大な煙突を眺めます。ファンネルと言って、ここに会社のマークを入れるそうです。それを、ファンネルマークと呼ぶそうです。ロビーに降りて掲示してある航路図を見ると、次の寄港地の徳島までは瀬戸内海を通ると思っていたのですが意外にも足摺岬沖、室戸岬沖経由になっていました。瀬戸内海経由でも太平洋経由でも距離はほとんど変わらないそうなのです。それなら、島がごちゃごちゃある瀬戸内海よりも太平洋経由のほうが操縦に神経を使わないでしょうね。そろそろおなかがすいてきました。「おーしゃんさうす」はカジュアルフェリーと言って、等級のあるスタンダードフェリーと違ってすべて2等寝台のモノクラスで、レストランもありません。食堂にはレトルト食品の自動販売機がずらりと並び、これを購入して食べるようになっています。2泊3日レトルト食品が続くのは初めての経験です。手始めにミートドリアを食べてみました。なかなかいけます。夜の甲板に出てみます。明るい船内とは対照的な真っ暗な海面を見つめていると吸い込まれそうな気分になってきます。私はお酒は飲まないのですが、酔った人は危ないと思いました。船内に戻り寝ようと思いましたが1泊目は狭い寝台ではなくて広々したところに寝たくなり、パブリックスペースのスカイルームで横になりました。フロアの角にはコンセントもあります。もちろん、2等寝台の各ベッドにもコンセントはあります。長い一日が終わりました。