十和田南18:38→花輪線3937D快速八幡平→19:16大館20:02(定1945)→あけぼの→20:19(定2001)鷹ノ巣(北秋田市)
真冬の奥羽山脈を越えてきた快速八幡平は、前面に雪がこびりついて厳しい表情です。大館に戻ると鷹ノ巣まで上野行き寝台特急「あけぼの」にのります。たった16分間のために寝台特急に乗るのは一見無謀な贅沢に思えますが、8号車が「ゴロンとシート」と呼ばれる特急券だけでＢ寝台に寝ていけるお得なシート（シーツ、枕などのリネン類は省略されている）なので、1260円の特急券を買えば寝台券は不要なのです。もちろん距離相応の特急券を買えば上野まで寝ていけます。わずか16分の乗車では特急代を払うのももったいない気がしますが、奥羽本線の秋田県北部は列車の設定が少なく、乗れる列車があるだけありがたいです。大館駅に雪を蹴立てて17分遅れで入ってきた「あけぼの」は、ほぼ遅れを持ち越して鷹ノ巣駅に到着しました。鷹ノ巣駅には「世界一大太鼓」が飾ってあります。立て懸けてある雪掻きから比べると、そんなに巨大ではなさそうですが、緑の字で「ギネス認定」と書き添えてあるので、おそらく世界一なのでしょう。というか、巨大な太鼓を作る文化は日本だけなのかもしれません。
