濁流の神田川
東京に唯一残った路面電車の都電荒川線、面影橋駅から神田川を横切って北東方向に7〜8分ほど歩くと文京区最西端に到着します。当日の神田川は折からの雨で濁流と化していました。住宅街の路地の三叉路(十字路ではない)が、三区接点だったり最西端だったりするのが味があると感じるようになりました。大通りのあっちとこっち、大きな川のあっちとこっちでは区境の隔絶感は自然にあるでしょうが、車1台分の道で隔てられたおむかいさんが隣の区の人は、どういう気持ちで暮らしているのでしょうか?沖縄県や鹿児島県等では、魔物(マジムン)は直進しかできないため、三叉路では突き当たりにぶつかってその先の家に入って来ると信じらています。このため、三叉路の突き当りには魔物除けのために石敢當と呼ばれる石板が置かれています。