昨日、全市完訪の一環として、気仙沼に行ってきました。気仙沼駅は比較的高いところにあるので被害はなさそうでしたが、帰りの夜行バスけせんライナーまで二時間少し時間があったので、夜でしたが、二キロ弱駅から歩いて港に行きました。海に向かってですから、徐々に下り坂になっています。最初は普通の町並みで、ほとんど被害らしい気配はないのですが、ある地点で突然映画のセットの様な壊れた家が出現し、それが海まで続きます。瓦礫に埋もれた家屋もあります。電気も来ていないので町は真っ暗で、信号機も点灯しておらず、倒れたまま放置されているものもあります。その中を、町の生きている部分と生きている部分を結ぶ通り道として、ゴーストタウンの真っ暗な道を車だけがビュんビュン通り過ぎてゆき、歩いている人は人っ子ひとりいません。昼に来ればまた違う印象なのかもしれませんが。港では、海中に没した桟橋も無残な姿をさらしています。港の近くで、復興屋台村が気をはいているのが救いでした。
