京都府京都文化博物館から西に2分ほど歩くと中京郵便局につきます。愛知県にありそうな名前ですが、「なかぎょう」と読みます。由緒のありそうな赤いレンガ建ての建物でした。明治35年に建設されたのですが、1973年(昭和48年)には改築計画が発表され、1974年(昭和49年)に一旦は局舎の取壊しが決定しましたが、反対運動などもあり、最終的には、外壁を残したままで内部のみを新築する建築手法(ファサード保存)を用いて改築されました。この手法は、歴史的建造物の保存などを目的として近年多く用いられていますが、この中京郵便局舎が日本で最初の実施例です。こういう経緯もあって、100選に選ばれたのでしょうか。