由緒:龍神社は、水を司る神である龍姫大神(豊玉姫神)を祭神として文政5年(1822)住吉神社境内に創建された。天保9年(1838)に於迦美大神を合祀。さらに翌10年(1839)日本橋の白木屋(後の東急百貨店日本橋店)から、守護神として祀っていた大弁財天が、御神徳が大きいために持ちきれないと申し入れがあったために、これを合わせ祀り、龍神社と弁財天を合わせて「龍王弁財天」と称するようになった。於迦美大神の合祀については、次のような伝承がある。ある時、佃島に白蛇が現れたので、人々はこれを龍神(於迦美大神)として崇め、佃小橋のたもとに祠を建ててお祀りした。ところが、ここは漁師が網を丈夫にするために渋釜で煮る作業場に近く、火熱の害を受けやすかった。ある夜、網元が寝ていると夢枕に龍神が現れ、住吉神社の境内に移りたいというお告げがあった。そこで、龍神社に合祀することになったという。出世開運・金運上昇の御神徳で信仰を集め、「巳成金」というお守りを頒布している。また、毎年初巳の日には「巳の守り」が授与される。
住所:東京都中央区佃1-1-14
初穂料:300円