dr100の一の宮・百寺巡礼・続百名城旅日記

百名城、百名橋、百名建築、百名公園、桜の名所百選、東京23区内一丁目一番地などを訪問しました。一の宮、百寺巡礼、続百名城も完訪。発祥の地、見学施設(博物館、記念館など)、寺社仏閣の御朱印もやっています。皆様のコメントが励みになりますので、よろしくお願いいたします。

歴史公園-62-元町公園(文京区/東京) 2012.6.17



文京区本郷(御茶ノ水駅と水道橋駅の間、外堀通り沿いの坂の途中)にある元町公園(昭和5年開園)は、昭和57年に伊藤邦衛によって原型に忠実な改修が行われ、当時の設計思想を現在に伝える唯一の小公園となっています。大正12年(1923年)の関東大震災による被害状況を受けて、延焼を食い止める防火帯として三大公園(隅田公園、浜町公園、錦糸公園)が設置されましたが、小学校を不燃化、耐震化された鉄筋コンクリートの校舎にして、小公園を併設させることにより防火帯と避難施設の役割を持たせようとしました。これにより、小学校とセットになった小公園が東京市内52箇所に設置され、各地域における防災都市としてのシンボルとなったのですが、現在震災公園として当時の姿を残すのはこの元町公園だけになってしまいました。訪問当日は目の前で交通違反の取り締まりをやっていて、この地味な公園を撮影(自分撮り)する私を警察官がいぶかしげな視線で見つめていました。