dr100の一の宮・百寺巡礼・続百名城旅日記

百名城、百名橋、百名建築、百名公園、桜の名所百選、東京23区内一丁目一番地などを訪問しました。一の宮、百寺巡礼、続百名城も完訪。発祥の地、見学施設(博物館、記念館など)、寺社仏閣の御朱印もやっています。皆様のコメントが励みになりますので、よろしくお願いいたします。

<キングオブ夜行バス>はかた号 2013/6/8-9

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(写真4)
(写真5)
(写真6)
羽田空港15:05→SKY017便→17:00福岡空港17:14→福岡市営地下鉄空港線→17:26天神/天神BT19:00→はかた号→(翌)9:25新宿駅西口BT
今日は一旅行一回読み切りで書いてみました。
東京(新宿高速バスターミナル)と博多(天神バスターミナル)間、1150kmを14時間25分かけて走るバスがあります。名前を「はかた号」といい、1990年から運行されています。運行開始当時では走行距離、走行時間とも他の路線の追随を許さないほど長く、<キングオブ夜行バス>の称号を与えられ、いまでも夜行バス界に君臨しています。以前から乗りたいとは思っていたのですが、飛行機なら2時間弱ほどで飛んでしまう東京〜福岡を7倍以上の時間をかけて走るので時間の折り合いがつかなく、なかなか乗れる機会がなかったのですが、これではいつまでたっても乗れないので、このバスに乗るためだけに東京〜福岡を往復することにしました。乗り物道楽、ここに極まれりといった感もありますが、顛末を書かせていただこうと思います。日程なのですが、往復するだけなのでわざわざ貴重な祝日絡みの連休を使うまでもなく、普通の土曜日に我孫子で仕事を終えてから出発することにしました。翌日の日曜日には都内の目黒にある教会の10時15分から始まる礼拝に出席するのも前提としてプランニングを考えました。いくら夜行バス好きでも往復ともバスという選択肢はないので、片道は飛行機を使うことになります。翌日の日曜日、朝には都内の教会の礼拝に出席するのを前提として考えると、東京を土曜日午後発の便で夕方に福岡空港に到着、天神バスセンター19時発の「はかた号」に乗車して翌朝9時25分新宿高速バスセンター着、その足で目黒の教会にいって10時15分の礼拝に出席というプランになりました。強行軍のように思えますが、バスの座席が「プレミアム座席」という、飛行機でいうとビジネスとファーストの中間ぐらいのグレードの座席なので、あまり心配していません。少し話はそれますが、自分は生まれてから今まで一回だけビジネスクラスに乗ったことがありますが、もう二度とのるのはやめようと思いました。国際線だったのですが、エコノミークラスの料金に少なからぬ追加の料金を払ってビジネスに乗ったのは良いのですが、搭乗後、エコノミークラスのほうから喜色満面のOL二人連れがビジネスクラスに移ってきたのです。おそらくインボランタリーアップグレード(エコノミーがオーバーブッキングなどの理由で追加料金なしでビジネスクラスに移ることを許された)にありつけたのでしょう。根が貧乏性なので、ビジネスのサービスを満喫する心の余裕など吹っ飛び、自分よりずっと安い料金で自分と同じサービスを受ける幸運にありついたOL二人連れへの嫉妬心で胸がいっぱいになりました。自分の不幸は嫌ですが、他人の幸福はもっと嫌なのです。私のような心持の人間には、きっとビジネスクラスは似合わないのでしょう。おっと、話がそれました。2013年6月8日(土)、お昼に仕事を終えて羽田に駆けつけます。15時05分発のスカイマーク017便で予定通り17時00分、福岡空港着。スカイマークは早売りの安いチケットを買っておいたので10000円の運賃で済みました。この飛行機会社は旅行会社のH.I.S.が経営しているのですが、値段といい、サービスの質といい先発会社(JALANA)と、LCC(ジェットスターエアアジアなど)の中間ぐらいの感じです。福岡空港から地下鉄に乗って天神駅で下車。長い地下道を天神バスターミナルまで歩きます。バスの出発時間まで少し時間があるので博多ラーメンで腹ごなしです。今を去ること20年前、バブルのころ博多ラーメンを食べるために飛行機で東京〜福岡を日帰りしたという話がありましたが、目的は夜行バスとはいえ、今の自分がそれとほとんど同じことをしていることになります。もっとも、当時より飛行機代はずっと安いですが。天神バスターミナルの出発掲示板(写真1)を見ると、九州各地の地名に混ざって、ひときわ遠い「東京」の地名が異彩を放っています。出発時間が来てバスに乗り込みます。バスはエコノミー、ビジネス、プレミアムの3クラスに分かれており、私の予約はプレミアムです。しかも2階席の最前列、一番眺めの良い特等席です。値段は東京まで15000円。ビジネスは12000円、エコノミーは8000円なので少し高いような気がしますが新幹線なら普通車でも22320円です。しかも、観光バスなら横4列のところをプレミアムは通路を挟んで1列ずつ、つまり横2列なので座席の幅は十分広く、寝返りも打てます。リクライニングの角度も156度で、感覚的にはフルフラット、テレビや映画も見れ、マッサージベッドにもなります(写真2)。飛行機ならビジネスは完全に凌駕してファーストに迫っている感じです。食事は出ませんが。「はかた号」は定時に発車し、途中小倉付近で数名の客を拾ったあとはひたすら東京を目指し闇の中を疾走します。結局4席あるプレミアムシートに座った客は私一人でした。山口県佐渡川サービスエリアで21:50-22:05の休憩を取った後は消灯で、座席前部のカーテンは閉められ、前方の展望はなくなります。山陽道。消灯後はひたすら中国道山陽道名神、東名と東に向かってひた走ります。6時35分、おはよう放送があり、朝食が配られました(写真3)。ポカリスウェットとソイジョイカロリーメイトという、朝食としては微妙な組み合わせです。三ケ日から第2東名に入り、静岡パーキングエリアで6:48-7:05、最後の休憩です。昨夜は暗くてバスの撮影ができなかったので、ここで写真を撮ります(写真4)。出発後は再び前のカーテンが開けられ、2階席最前列からの高速道路の疾走を楽しみます(写真5)。新宿高速バスターミナルには、定刻より10分早い9時15分の到着でした(写真6)。14時間25分というのは成田から飛行機に乗ればヨーロッパやニューヨークに行く時間より多いことになりますが、座席が快適なせいか、それ程長く感じませんでした。ただ、もう一度乗るかを言われると、東京〜福岡間の単なる移動の手段としては、やっぱりLCCを使うでしょう。値段も安く(一万円以下)、所要時間では比べ物になりません。しかも、LCCがベースにしている成田空港が自宅から近く、羽田に行くより楽だということもあります。
旅行期間:2013/6/8-9 交通費:25400円  総額:25400円