おととしの夏に百名城、百名橋、百名公園を達成した北陸旅行のときにバスに乗り換えるために小松市の小松駅に降り立ちました。駅前に<石川県こまつ芸術劇場うらら>という公共建築があり、バスの出発まで時間があったので中に入りました。たいがいこういう施設は冷房が良く効いていて、トイレもきれいなので重宝します。当日はピアノの発表会があり、フリフリのドレスを着て、ピカピカのエナメルの靴をはいた女の子が何人もいました。小松駅前には義経と弁慶の像がありました。歌舞伎の勧進帳で有名な「安宅」です。この話ほど日本人の心を揺さぶる話はないと思います。
あらすじ http://plaza.rakuten.co.jp/mlabojq/diary/200610270000/
とくに
『安心した一行が通過しようとしたとき、富樫は強力を呼び止める。どうも義経らしいと、番卒の一人が目ざとく見つけたのだ。もはや強行突破しかないとはやる四天王を弁慶は必死で抑え、富樫の前で、お前が悪いといって義経を金剛杖で打ち叩く。さらに、「それほどまでに疑うのなら、こいつを置いていく。納得いくまで問いただせ。それとも、この場で打ち殺そうか」とまで言い切る。富樫は、思いを込めた表情を見せつつ、一行の通行を許す。安宅の関を通過した後、四天王は弁慶の機転を口々に褒める。しかし弁慶は、計略のためとはいえども、主君を打ってしまったというあまりの罪の大きさに恐れおののき、涙まで流してしまう。義経は、弁慶の労を優しくねぎらい、「かたじけない」とまで言う。』
のあたりは、何度読んでもジ〜ンときます。今日は引用が長くなり失礼しました。